タイヤの寿命と寿命を伸ばすためのメンテナンスを解説
お疲れ様です。オートファクトリーの国松です。
新年が始まって10日ほど経ちますが、やっといつも通りの営業になったかなという感じがしています。
ぼちぼちしていた仕事の中で、不意にお客さんから「まだこのタイヤ使えるかね?」と声をかけられたのでタイヤをチェックしました。
少し片減りしていましたがまだ使えそうだったので「まだ大丈夫ですよ」と返答したのですが、どのような状態だと交換した方がいいのか、またタイヤの寿命を伸ばすための方法などを解説しようと思います。
タイヤの寿命はここを見るべし、寿命を超えると整備不良で交通違反
車検のルールを決めている道路運送車両法の中に、タイヤの溝の深さが1.6mm以下で走行すると整備不良となり交通違反になります。そのため違反になる前に交換しましょう。
ではどのように1.6mmより溝があるのかないのかを判断しているのでしょうか?
そしてなぜタイヤに溝が必要なのでしょうか?
タイヤに溝が必要な理由
タイヤに溝が必要な理由として大きく3つの機能があります。
1 タイヤと路面の間から水を除去する
2 タイヤの駆動力、制動力の確保
3 クルマの操縦安定性、タイヤの放熱性の向上
溝が少なくなると雨天時の高速走行時、タイヤと路面の水が排水されずブレーキやハンドルが効かなくなるハイドロプレーニングと呼ばれる現象が起こり大変危険です。事故を起こさないためにも早めの交換をしましょう。
最低限の1.6mmはスリップサインを確認しよう。
タイヤの溝の間をよく見てみると少し突起した部分があります。
これがスリップサインと呼ばれているもので、スリップサインと溝の深さが同じになれば大体1.6mmです。
スリップサインを基準として溝の深さを確認すると一目で交換するべきか確認ができます。
また外側と内側で消耗具合が違うため、フロントタイヤはハンドルを切ると確認しやすくなります。
ちなみにこの記事を書くときに参考にしたブリジストンさんのホームページには4mm以下だと交換をオススメしています。4mm以下だとブレーキをかけた時の制動距離が少しづつ伸びるみたいなので早めに交換しましょうと説明がありました。
製造年月も確認しよう
冬タイヤの時にも書きましたが、タイヤはゴムでできていてゴムは劣化します。
固くなるとタイヤの性能が十分発揮できないため、古くなったタイヤは性能が劣化します。
スタッドレスタイヤと同じように5年を目処に交換することをオススメします。
ちなみにタイヤの製造年月はタイヤ側面に4ケタの数字で表記されています。
2402というように表記があれば前の2ケタが製造年、後の2ケタが何週目に製造されたのかを表しています。
上記であれば、2024年の2週目に製造されたことになります。
ヒビ割れや偏摩耗、膨れなどがあれば即交換。
車高の変更をしてアライメントが狂ったりしたまま乗っていたり、空気圧が規定値入っていないまま長期走ると、偏摩耗していることがあります。またタイヤ側面を擦ったりしてタイヤ内部のワイヤーを切った時に膨れが発生した場合はバーストの危険があるため、即交換してください。
タイヤの寿命を伸ばすためには
タイヤの寿命を伸ばすために次の3つのことを意識してみましょう
2ヶ月に1回は空気圧のチェック
タイヤごく微量ではありますが空気が少しづつ抜けていっています。
そのため2ヶ月に1度は空気圧をチェックして適正値になるよう調整をする必要があります。
空気圧が低くなると偏摩耗や片減りを起こし寿命が早まります。また燃費も悪くなります。
また逆に空気圧が高すぎると路面との設置面が少なくなってしまい性能が十分発揮できませんので危険です。
そのため適正値に合わす必要があります。
空気圧の適正値は運転席のドアの内側付近に記載されていることが多いので一度確認してみてください。
ローテーションをしよう
前輪と後輪ではタイヤの摩耗が具合が異なります。
そのため摩耗具合を均一にするため、前輪と後輪のタイヤを入れ替える、ローテーションを行いましょう。
走行距離によって異なりますが半年〜1年ぐらいを目処にローテーションすることをオススメします。
紫外線・オゾン・油などは大敵
ゴムの劣化を早めないために直射日光に当てないよう駐車場所に気をつけましょう。
またタイヤをきれいに見せるためのタイヤワックスには、油性のものだと物によりタイヤを劣化させる成分が含まれているものもあるため水性のものをしようすることをオススメします。
あと意外だとは思いますが、エアコンの室外機の近くにタイヤがあると劣化しやすいので室外機の近くは避けるようにしましょう。
まとめ
タイヤの寿命はスリップサインを基準に溝の深さが浅くなると交換の時期です。
またヒビなどの損傷があるとバーストの危険もあるため交換をオススメします。
寿命を伸ばすためにはタイヤの空気圧のチェック、ローテーション、ゴムの劣化を早めないようにしましょう。
長々と書いてきましたが、わからない場合は気軽に相談してください。