CVTオイルの交換は必要?交換するメリットと絶対に交換してはいけない状況を解説。
お疲れ様です。オートファクトリーの国松です。
今日お客さんの車のエンジンオイル交換を行いました。
新車からまだ1度も車検を受けていない車ですが、すでに58,000kmを超えて過走行気味だったためお客さんにCVTオイルの交換を勧めました。
その際「やっぱりエンジンオイル以外のオイルも交換した方がいいですかね?」とおっしゃっていたので今回はCVTオイルを交換すべきなのか?交換するならどれぐらいの交換頻度がいいのか?交換する時の注意点を解説したいと思います。
そもそもCVTまたはCVTオイルってなに?
そもそもCVTとはなんでしょうか?
簡単に説明しますとトランスミッションの種類の1つです。
「オートマ」と「ミッション」は聞いたことあると思いますが、「オートマ」と呼ばれるトランスミッションに部類します。
CVTは日本語で「無段階変速機」と呼ばれ、加速や減速時にスムーズに変速ができ変速時のショックが少ないです。
また小型で軽量、小排気量エンジンの小さなトルクでの発進加速が良いため、日本車の多くで採用されています。
作りとしては、V字型の溝をもつ「プーリー」と呼ばれる2つの機構を金属ベルトで繋いでいます。
プーリーを油圧で制御することによってV字の溝の幅を変化させることによって無段階にギア比の変更をしています。
といっても難しいですよね・・・実際、整備士2級レベルの内容なので。
皆さんに知ってもらいたいのは、金属同士がぶつかるとことにはオイルが使われているということです。
エンジンオイルの働きと一緒で、洗浄や冷却などの働きがあり長く使っていくと劣化していきます。
またプーリーの動きを油圧によって作動させます。
特に金属同士がぶつかって発生する鉄粉が、油圧を作動させる細いオイル動線に溜まると壊れてしまいます。
そのためオイルの劣化や鉄粉を取り除くためにCVTオイルの交換はした方がいいとされています。
CVTオイル交換のメリットと交換頻度
壊れないように交換する必要があると書きましたが、それ以外にも交換するメリットはあります。
・加速が良くなる
・燃費が良くなる
・シフトをニュートラルからドライブに入れる時の振動が抑えられる。
また交換のサイクル目安は50,000kmごと。シビアコンディションの場合は2年20,000kmごとです。
当社のお客さんは、田舎ということもあり過走行になりやすいのでシビアコンディションの方が多いです。
本来は車検ごとに交換することをオススメしています。
CVTオイルを交換してはいけない!注意しないといけないこと
さて今まではCVTオイル交換しましょうという話をしてきましたが、逆に交換してはいけないパターンを紹介します。
それはCVTオイルを交換せずに過走行になった場合です。
過走行の車のCVTオイルを交換してしまうと、新しいオイルに鉄粉が舞って細いオイルラインに詰まらせてCVTを壊しかねないためです。
交換するかしないかの判断は専用の道具を使って判断しますが、汚れがひどい場合には交換せず壊れるまで乗りましょう。
まとめ
さてCVTとCVTオイルについて色々と知ってもらえたと思います。
CVTの仕組みが知りたい方はYoutubeで解説されてる動画があるので参考にしてください。
皆さんに知ってもらいたいのは
・エンジンオイルだけでなくCVTオイル(もしくは他のオイル)もあるので交換が必要。
・CVTオイルの交換サイクルは50,000km、シビアコンディションの場合は20,000km。
・過走行で鉄粉の多いCVTのオイルを交換するとCVTの呼称があるため交換しない方がいい場合がある。
ということです。
いつまでも長く愛車に乗られたい方はエンジンオイルだけでなくCVTオイルをはじめとするオイル交換のメンテナンスにも気を使ってみてはいかがでしょうか?